ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

「国語」ができるようになると国語力がつく?

language books

とりとめもない雑記です。

こんなサイトをたまたま見つけた。

What is it like to understand advanced mathematics? - Quora

要するに「数学ができるようになるとどうなるの?」という話です。

日本語訳するのが面倒だなぁ…と思ったら、いい感じにまとめているサイトがあったので、リンクを貼っておきます。

www.tommyjp.com

別に厳密な根拠が何かある回答という訳ではないのですが、それでもこれだけ立派なことが立ち並ぶといいなぁ…と思いますよね。

じゃあ、翻って「国語」ができるようになると何ができるようになるのだろう?

国語力という意味が一定しない言葉…

この手の話題で最初に思いつくのが「すべての思考力の基礎は国語だ」という議論だけど、その手の議論に対しては自分は懐疑的、というかほぼ眉唾だと思っている。 

s-locarno.hatenablog.com

この点については国語科も悪乗りしている感じもするので天に唾するようなものなんだけど、それもやっぱり「すべての教科の基礎」なんて不用意に言ってしまって、国語が担わなくていいことまで手を出すことになるし、国語が何を力を入れてやるべきかもよく分からなくなる。そもそも、国語科が何を責任取るべきかも上手く説明できていないんだから(笑)悪乗りはよくない。

漢字の読み書き=国語力

クイズ番組なんかでよく「国語力」というと漢字の読み書きや難しい言葉を知っている、正しい日本語が使えるという観点で議論されやすい。 

「参考になりました」は上司に失礼! 入社1年目の国語力大全

「参考になりました」は上司に失礼! 入社1年目の国語力大全

 

こんな調子であるし、比較的、専門家のような看板を掲げる人が

かなり気がかりな日本語 (集英社新書)

かなり気がかりな日本語 (集英社新書)

 

針小棒大にあれがいい、これがいいという話は多い。

こういう議論も、学校で膨大な時間をかけて教える国語の学力として呼ぶには、いささか底が浅いと思うし、ネタとしても数が少なすぎる。

だからと言って「読み書き」がたくさんできるだけでいいのか…

じゃあ、最近はやりの「文章が書ける」みたいなことを国語力にすればいいかと言われるとやっぱり「うーん」とうなる。 

樋口式「頭のいい人」の文章練習帳 (宝島SUGOI文庫)

樋口式「頭のいい人」の文章練習帳 (宝島SUGOI文庫)

 

文章を量産するだけなら、今の時代コピペでも十分できるわけだからね…。むしろ、何かとつけて読書感想文だの行事作文だの書かされる生徒は、水増しの技術ばかり身に付けて内容を煮詰めることができませんね。

声に出して読みたい日本語

声に出して読みたい日本語

 

何も言うまい。国語教育の専門でも何でもない。 

s-locarno.hatenablog.com

声に出して読んでいるだけで日本語すげぇとなるなら、国語の授業は要らないですね。

よくわからないで仕事をしているなぁ…

指導要領的な何かや個別のスキルの意義については何かしらを理屈つけることはできるけど、総体となった時にやっぱり自分の中に確実な価値観があるわけではなさそうだなぁと常々思う。

国語がよく分からない国語教員……。あまり進歩できていません。

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