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ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

【授業構想中】短歌の作り方、教えてもらったので【もう二か月…】

国語教育 授業構想メモ

一昨日、『短歌の作り方、教えてください』を紹介しました。  

s-locarno.hatenablog.com

実は、この記事の中で紹介していない部分がありまして、その部分に授業のネタになりそうなことがあるのです。

短歌の作り方、教えてください (角川ソフィア文庫)

短歌の作り方、教えてください (角川ソフィア文庫)

 

 

授業で定型の魅力を伝えたい

今年、自分が指導しているのは高校生ということもあり、ある程度は小中学校の授業でで短歌について勉強してきているので、ただ短歌の用語の解説をしたり、解釈を教えたりするような授業は避けたいと思っている。

生徒に「短歌をやろう」ということを予告してみたところ、大福帳に「短歌は嫌です…」とか「短歌は難しいから苦手です…」とかなり後ろ向きなコメントをもらっているので、どうにか工夫をしてやりたいなぁと感じる。

もちろん、ある程度は読み方についてはやらないと上下左右との連携で困るのでやるのだけれども、そこから一歩踏み込んでいけないものかと考えていました。

参考過去記事

s-locarno.hatenablog.com

実は夏休み前から短歌の授業をどうしようかとは考えていて煮詰まらないでいたのですが、ここにきてようやく自分が短歌でこだわってやってみたいのは、「定型の面白さ・良さを体感してもらうこと」なんだなぁというのがつかめて来ました。

特に『短歌の作り方、教えてください』の中で、伸び伸びと歌を作っていく一青窈さんに対して、色々な角度から「まずは五七五七七を活かしてみましょう」とアドバイスする俵万智さんのコメントに「うんうん、わかるわかる!!」とか「あー、確かに入れ替えると思いつくなあ」とか何度もうなずいたことからも、自分が定型のよさに短歌を感じているんだなぁと思っています。

定型のよさ、どうやって伝える?

では、どうやって定型のよさが分かるのかなぁということを考えると、おそらく他人の作った作品を鑑賞しているだけでは、定型の何がよいのかということは伝わりにくいんじゃないかと思い始めています。

自分が「ああ、確かに定型って面白いね」と思ったのは、推敲の過程で句や語の順序を入れ替えたり、ある言葉を削って空いた箇所にどんな言葉を入れようかとしたりしているときの言葉を探している感覚やぴったりくる言葉を見つけた時の気持ちのよさだ。

だから、やっぱりどんな形であれ、創作や推敲を生徒に経験してもらわないことには、この面白さを伝えるのは難しいような気がしている。

しかし、創作となると逆に「五七五七七」の定型に当てはめて創作をしていくということが却って生徒には負担となるようだ。

生徒から、かつて授業の中で「じゃあ、短歌を作ってみよう」と言われたけど「作り方がわからなくて困った」ということをだいぶ苦情?を受けているので、安易に「さあ、散歩にいって作ってみよう」はやめたい。

一からの創作は難しくても翻作ならば…

そこで解決策をいくつか考えていて、上の過去記事でも2つほど紹介している。

1つ目はもともとある「五七五」や「七七」などの標語に言葉をつけたしていく形の創作で、短歌に慣れてもらうこと。

2つ目は橘曙覧の「独楽吟」の「楽しみは…の時」の形を活かして作ってもらうということだ。

でも、これだけだと推敲するとしても「思い切って句を入れ替えてみる」だとか「言葉を削ってみる」だとかの幅が限定されているように感じていて、定型があるから面白いという体験にまではいかないかなぁと思っていた。

しかし、だからといって、自分で材料を集めたり、何かイチから世界観を作ったりというのは、いきなり始めるのは結構ハードだなぁと思っていた。

そんなときに『短歌の作り方、教えてください』の俵万智さんと一青窈さんの初対談のところで、俵万智が一青窈さんの歌詞を短歌にするという技?を披露している場面に出くわしました。

それはもう見事なまとめかたであるので、気になる人は見てください(笑)

一青窈さんの歌詞について俵万智さんは以下のように話しています。

もうこれ(注:歌詞)が五七五七七にのっていれば、って思いました。具体的な表現というのは読む人もイメージしやすいですよね。しかも表現がオリジナルで、それを支える強い思いがある。

ここで出てきた三つの要素について、お二人の推敲のやりとりのなかの観点になっていました。そして、実際、俵万智さんが歌詞を短歌にするときには、この三つの要素を三十一音に合わせて上手く取捨選択したり新しく言葉を組みなおしたりするのが非常に面白かったわけです。

それを見て、もしかしたら「歌詞を短歌に直す」という作業はかなりいけるんじゃないかなぁと思いました。

生徒がイチから題材を探す苦労も幾分軽くできるし、言葉を定型に合わせて試行錯誤することの面白さに集中させやすくできるし……なかなか良いんじゃないかな?

とりあえず、まずは体験してみる

自分は短歌をやると決めて、ここ二か月くらいずっと短歌を毎日作るようにしていたのですが、やっぱりちょっと苦しかったんですよね。

だから、生徒に創作させるかということにずいぶん迷いがありました。

でも、もともと歌詞があるものを短歌に直すには、上で書いた通り、心理的なハードルや実際の負担が結構減るし、自分の好きな曲を短歌にしたりすると結構愛着も沸く。

まだ、自分も体験数が少ないので迷っているところですが、とりあえずいけるかな?という感じです。

もし、面白いアイデアや「お前は何も分かっていない!」ということがあれば、コメントいただければと思います。

それにつけても……自分の言語体験の少なさがやっぱり色々と問題だなぁと思う最近である。

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