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ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

振り返りに便利な「大福帳」その1

国語教育

自分の授業で大切にしているのが、子どもたちが自分の言葉で「考える」ことです。引き続き、生徒からの回収物を見ていますが、まだまだこれからの成長が必要だなぁと思うものの、「筆まめになろう!」と少しずつ書くことを継続してきた効果も見えています。

その「筆まめになろう!」ということを実現するための一つとして、子どもたちにマイ授業でやらせている取り組みがあります。それが「大福帳」なのです。

まあ、もったいぶって言いましたが、俗に言う「リアクションペーパー」です。

ちょっとその取り組みや効果について書いてみよう。ネタが切れた時の穴埋めに一回で書くと長くなるので、何回にわけて書いてみよう。

 そもそも大福帳ってどんなもの?

「大福帳」という言葉は聞きなれないと思いますが、これは早稲田大学人間科学学術院の向後千春先生のアイデアです。

すべての授業で大福帳を使おうkogolab.wordpress.com

大福帳テンプレートkogolab.wordpress.com

簡単に言えば、リアクションペーパーのようなものなのですが、数回分を一覧できることと教員と生徒の間でコミュニケーションが取れることがメリットだなぁと思います。

リンク先のテンプレートは大学向けになっているので、自分はこれを高校向けにアレンジして「一週間で一枚」になるようにして、その週ごとの目標を書かせるようにしている*1

どのくらい効果があるものなの?

一回の授業で約五分ほどかけて書かせているので、授業時間の1割に当たる訳だけど、授業時間の1割を当てるほどに効果があることなのか?という疑問は当然出てくる。

そういった疑問に対しては、はっきりと「イエス」と答えられる。

たとえば、単純なところでは、「すべての授業で大福帳を使おう」で「授業の最後に少しの時間を取って大福帳に高々150字程度の文章を書いてもらうことを習慣づけることによって、受講生は授業の内容について集中するようになる」と述べられているように、最後にコメントを書くために、生徒は授業の内容を一生懸命考えて受けるようになります。

もちろん、そういう授業者にとっての都合にとどまらず、自由に生徒にコメントを書いてもらうことによって、生徒の思考の流れや興味関心をかなり理解することができる。授業中の発言や活動の様子だけでは見落としてしまいやすい「熟考してから意味のあることを言いたい子」の考えを拾い上げられる。

また、たかだか140字程度*2なのだけど、1週間書くと800文字程度、これが定期考査までになると3000~4000字くらいの分量になるので、なかなかバカにならない思考の足跡になる。

自分の使用方法としては、かなりフリーに生徒とコミュニケーションをとるための、それこそ、交換日記みたいなものなのですが、あすこま先生のように、しっかりと使われている人は、自分以上に効果をあげているようです。

もちろん、 自分のようにフリーな使い方をしても、十分に効果を感じることはできます。

勉強したことを振り返ることができる

「一週間で一枚」消費している大福帳ですが、使い切った大福帳については、生徒に「大福帳ノート」に張り付けさせるようにしています。

これは、定期考査ごとに自分の書いた大福帳を読み返させることによて、自分がその時期にどんなことを勉強したかを振り返るように指示をして、「大福帳のまとめ」を行わせている。

まあ、生徒にとってはなかなか面倒な仕事であるようではあるけど、一方で、授業でどのような力を身に着けてきたのかを自覚できるようである*3

一回一回はたいした量ではないものの、「継続して毎回記入する」ことで、まとまった学習をやってきたという充実感を得ることができるようである。

簡単に始められて効果は抜群なので、はじめませんか?

以上、メリットばかり宣伝してきましたが、今回の記事のオチはここです。

実は大福帳を使い続けていて、いろいろと思うところや試したいこともあるのですが、なかなか周囲に大福帳を使っている人がいなくて意見交換がしにくいのです。

ですから、少しでも自分の周りで大福帳を使う人が増えないかなぁという宣伝です。

実は、書かせ始めるとちょっと工夫が必要だったり、マンネリ化と戦う必要があったりといろいろあるのですが、それでも、「筆まめになる」ための第一歩として振り返りを書き続けることの効果は大きいです。

ぜひ、始めていただいて、いろいろなアイデアをお聞かせもらえればと思います。

 

自分のやっていることは、時期をみて少しずつ記事に書いていこうと思います。

続き

s-locarno.hatenablog.com

 

*1:要望があれば、ファイルをアップロードしようかしらん。

*2:子どもたちはTwitterをかなりやっているので「ツイートするくらいの文字数なら頑張れるよね」と意地悪なことを言ってみたりもする

*3:自分たちが「次は頑張る」と反省ばかりしていてその反省が改善されないことに愕然とするのは、それはまた別のお話し。

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